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生産者紹介レポート

 

 
美味しいトマトを日々、愛情を込めて育てている生産者の皆さんが、どんな思いで育てて いるのか、また農業の楽しさややりがいがどんなことなのか、生産者のプライベートな素顔も交えながら、青果販売課の鈴木智(あきら)がインタビュー形式でご紹介します。
 
第1回

安井家の声
「親から子へ技術の継承」


 


 
第一回目のレポートは、安井健治さんです。健治さんは奥さんと共に、5人のお子さんを育て、ここ田原市で38年間農業を営んできました。3年前に長男である俊貴さん(29 歳)が就農し、健治さんの後を継いで安井家の農業経営を担っていく将来を思い描いているとのこと。現在は奥さん、お母さん、俊貴さん、パート従業員一人の計5人でトマト栽培をしている安井家です。
 
Q:日頃、どんなことを心がけて栽培をしていますか?
 
A:安井健治さん(父)
作業を先読みして作業ローテーションを常に考えて行動しています。「余裕を持って作業を 行うことが一番効率的」というこの考え方は亡くなった父からの一言で、「あわてて作業してもいいことはない」と教わりました。

それから「考えることも大切だが動くことはもっと大切」ということを、先輩生産者から教わりました。もう一つ重要だと思うことは、色々な生産者とコミュニケーションをとる ことです。そうすることで地域の生産者同士が気持ちを合わせ、切磋琢磨しながら技術を磨いてきました。自分の思い描くトマト栽培が出来た時は嬉しいが、なかなか出来ないのが農業。農業はとにかく奥が深くおもしろいです。
 
Q: 俊貴さんにはどんなことを望んでいますか?
 
A:安井健治さん(父)
来るべき時が来たときに世代交代し、子供に経営ノウハウを学んでもらいたいと考えてい ます。自分は仕事が忙しくて子供の面倒を見ることが中々出来ず妻には苦労をかけっぱなしだったのですが、時代の流れというものもある中で、仕事とプライベートをうまく両立した経営をしてほしいと思います。
 
Q:今後の目標は?
 
A:安井健治さん(父)
今後の目標は収量UP!!ただし、病害に気を付けることこそが一番の近道です。 プライベートでは中々旅行に行けていないので旅行に行きたいです。
 
Q:プライベートでの楽しみは何ですか?
A:安井健治さん(父)
孫の顔を見ている時が一番幸せに感じます。その他、剣道は「いきがい」であり11才から習い今現在に至っています。(剣道歴 48年)
Q:現在のトマト部会への思いについて教えてください。
 
A:安井健治さん(父)
トマト部会の販売が伸びるようにと、若手生産者が色々な提案をしてくれることで未来を感じます。今後も若手生産者のアイディアをどんどん取り込んで柔軟に対応していきたいです。若手生産者への期待はかなり大きいですよ。
 
Q:就農して3年目の俊貴くんですが、これまで農家として仕事をしてきた感想を教えてください。
A:安井俊貴くん(長男)
就農して2年目から1圃場自分で管理させてもらっていますが、責任を非常に感じながら栽培しています。天候に左右されるとこと、季節の変わり目の管理が農業の一番難しいところです。今は分からないことだらけですが、自分が考えて取り組んだ作業が結果としてトマトに現れた時は非常にうれしくて、そこにやりがいを感じます。だから、日々勉強しています。
 
Q:今後の目標は?
A: 安井俊貴くん(長男)
今後の目標は父と同じで収量UP!!その目標達成のために勉強会への参加、トマト生産者とのコミュニケーションを積極的に図っていきたいと考えています。 将来は妻が農業を手伝ってくれるので非常に楽しみです。不安だらけですが、家族のためにも前向きに農作業に取り組んでいます。
 
Q:プライベートでの楽しみは何ですか?
A: 安井俊貴くん(長男)
プライベートでは、とにかく釣りが大好きです。日曜日は家族と買い物に出かけるのもリフレッシュの一つです。父の背中を見て、剣道は小学3年生から始めて小学6年生まで習っていました。小学4年生から初めた野球では、成章高校時に甲子園にも出場し、大学生まで野球を続けました。今は地元の草野球チームに所属し楽しんでいます。
 
 
健治さん、俊貴くん、ありがとうございました!

今回、安井家をインタビューしてきましたが、健治さんを一言で言うと「包容力のある方」。 俊貴くんは向上心が高く、とにかく真面目な方でした。また、同じ目標に向かって考えを共有しながら、トマト栽培を行っているのが非常に印象的でした。
 
 

取材/鈴木智 (JA愛知みなみ青果販売課)